木で家を支える「地盤改良」
環境パイル工法
「蟻食いしない」「腐らない」ように処理を行った
木材で家を支える「環境にやさしい地盤改良工法」です。
高品質な防腐防蟻処理を実現することで
「腐食しない」「シロアリ被害のない」高耐久性を実現。
伝統工法の「支持力機構を明らかにする」ことで、
第三者認証を取得しております。
JISに基づく耐候試験で60年以上の高耐久を確認しています
環境パイル工法は加圧注入保存処理をした木材の杭の支持力で建物を支える工法です。加圧注入保存処理した木材は、腐朽や白蟻を防ぐことができ、60年以上の耐久性があり、第三者期間の性能証明を取得しています。
*加圧注入保存処理
木材を「注薬缶」と呼ばれる釜に入れ、高圧力をかけて、薬剤を木材内部に深く浸透させる処理が「加圧注入保存処理」です。薬剤が深部まで浸透、腐れやシロアリの食害を防ぎます。木材の保存処理方法の中で最も効果が高いとされています。
環境パイル工法で使用する木材は、JAS製品またはAQ 認証を取得している工場で処理を行っています。
安心できる強い支持力・地盤の”強さ”に合わせた2つの工法
住宅の地盤改良に求められるのは安定した支持力とその持続です。
環境パイル工法は、他の地盤補強工法と同程度の支持力を確保します。本工法の特徴は土と木材の好相性から起因する周面摩擦力の大きさによるものと考えられております。
また、もともとの地盤の強さに応じて、工法を2種類に分けています。
杭の力で建物を支える(杭状地盤補強)工法である「環境パイル工法」は、比較的地盤の弱い土地に、杭と地盤の力で建物を支える(複合地盤補強)工法である「環境Sパイル工法」を比較的地盤の強い土地で採用しております。
確実な品質と性能を証明する第三者認証を取得しております
一般財団法人 日本建築総合試験所で取得しており、木質系地盤補強材(木杭)を用いた第三者証明としては業界として初の工法です。
★環境パイル工法 保証取得内容
性能証明番号:GBRC 性能証明 第09-07 改定9
取得者:兼松サステック株式会社
性能証明発効日:2021年5月13日
★環境Sパイル工法 保証取得内容
性能証明番号:GBRC 性能証明 第11-29号 改定6
取得者:兼松サステック株式会社
性能証明発効日:2021年5月13日
間伐材を有効利用した環境負荷軽減工法で、CO2の大幅な削減!
建築物の地盤改良においても、近年は地盤の強度だけでなく、地球温暖化の防止につながる環境負荷軽減も重要な課題となっています。環境パイル工法は天然材料である国産木材を使用します。
低炭素社会の実現に向け、国産資源を活用したカーボン・オフセットの取り組みの一環として、間伐材を含む木材を使用します。
環境パイル工法で使用する木材は、すべてJAS製品またはAQ 認証を取得している工場で加圧注入保存処理を行っています。
腐朽や白蟻被害で有名な地域で耐久性の試験を行っております。
環境パイルと同じ薬剤を使用した試験体を埋め、それを定期的に
引き抜いて目視と強度試験にて健全性を確認しています。
屋外暴露試験
耐久性についてはスギの辺材(●目)3cm×2cm×45cmに製材した試験体を地中部に約22.5cm貫入した状態で20年以上に渡り
暴露状態で放置後、試験体の腐朽状況等を比較し確認しました。(継続中)
耐久性促進試験(日本工業規格JISK 1571を応用)
土壌の中は、湿度、様々な菌、虫等が影響を及ぼす過酷な環境です。環境パイル工法では、保存処理をした試験体を用いて、耐久性試験を行い耐久度を確認しています。
耐久性促進試験(試験結果)
地中で杭を使用した場合、地表に出ている杭と異なり、耐久性が大幅に向上いたします。
それは、地中部分は劣化の条件である酸素が遮断されることにより、劣化しにくくなっているためです。
(環境パイルは辺材を使用しておりません。全て芯持ち材を使用しております。)
住宅の地盤改良に求められるのは安定した支持力とその持続です。
環境パイル工法は、他の地盤補強工法と同程度の支持力を確保します。
本工法の特徴は土と木材の好相性から起因する周面摩擦力の大きさによるものと考えられております。
地盤の”強さ”で選ぶ2つの工法があります
地盤には、強い地盤・弱い地盤があります。
環境パイル工法は、地盤の強さに応じて2種類の工法を使い分けています。
杭の力で建物を支える「杭状地盤補強」は比較的弱い地盤向きに、
杭と地盤の力で建物を支える「複合地盤補強」を比較的地盤の強い土地に採用しています。
強度があまり無い地盤の土地に最適です。セメントや鉄を用いた地盤改良を木材に置換することにより、1棟当たりのCO2を約10t削減でき、施工材料による六価クロム等の環境汚染の心配もありません。
また、地場の木材も利用できるので地産地消への貢献が可能です。
杭の支持力で住宅を支える環境パイル工法に対して、環境パイルS工法は杭の支持力+地盤の支持力で住宅を支えます。
ある程度の強度のある地盤の土地には適応でき、環境パイル工法よりも杭の必要本数が少ないため、工期も短縮できるためコストパフォーマンスも期待できます。
補強材打ち込みの流れ
2種類の材料形状
*摩擦が大きい場合、支持力大
*コストを抑えられる
*施工で得られる圧入力値が大きい
*先端が硬い場合、支持力大
*施工性が高い
*見た目が良い
環境パイル工法の杭に使われる木材は、皮を剥いたのみで自然由来の形状をした「テーパー形状」とテーパー形状の木材を更に円柱に成型した「円柱(ロータリー)形状」の2種類です。
各形状の特徴を加味し、最適なものを設計者が判断します。
地盤補強財の仕様
材質 | すぎ、からまつ、ひのき、とどまつ、べいまつ |
外径 | 120mm、140mm、160mm、180mm |
長さ | 6m以下 |
最大施工長さ | Φ120mm・Φ140mmは12.0m、Φ160mm・180mmは6.0m (Φ120mm及びΦ140mmに限り限り不動沈下抑制を目的として、最大で施工深さ18mまで 施工可能とする。※環境パイル工法のみ) |
防腐・防蟻薬剤
使用薬剤 | CUAZ(銅・アゾール化合物系木材保存剤) ACQ(銅・第四級アンモニウム化合物系木材保存剤) |
注入方法 | 加圧注入 |
公的認証 | AQ認証(財団法人日本保存木材、認証番号AQ-041-B3-7及びAQ-041-B3-7) |
適用地盤
先端地盤 | 粘性土地盤、砂質土地盤、礫質地盤 |
注入方法 | 粘性土地盤、砂質土地盤 |
基礎底盤下地盤 | 粘性土地盤、砂質土地盤 (※S工法のみ) |
地盤補強材の間隔
3.0D以上、S工法は、2.5D以上(但し、規定未満の場合は設計者と協議が必要となります。)
適用建築物
階数 | 地上3階以下 |
建築物の高さ | 13m以下 |
延べ面積 | 1500㎡以下(平屋は3000㎡以下) |
基礎構造 | 布基礎あるいはべた基礎 (※S工法のみ) |
長期接地圧 | 50kN/㎡ (※S工法のみ) |
擁壁 | 2m以下 |
保証・認証・受賞歴
■第三者認証取得
試験・研究、評価、審査等を行う第三者機関「一般財団法人 日本建築総合試験所」にて、木質系地盤補強材(木杭)を用いた第三者証明を取得しています。
*環境パイル工法
性能証明番号:GBRC 性能証明 第09-07号 改定9
取得者:兼松サステック株式会社
性能証明発効日:2022年9月7日
*環境パイルS工法
性能証明番号:GBRC 性能証明 第11-29号 改定6
取得者:兼松サステック株式会社
性能証明発効日:2021年5月13日
*グッドライフアワード
グッドライフアワードは、環境に優しい社会の実現を目指し、日本各地で実践されている「環境と社会によい暮らし」に関わる活動や取組を募集して紹介、表彰し、活動や社会を活性化するための情報交換などを支援するプロジェクトです
*第30回地球環境大賞
「産業の発展と地球環境との共生」を目指し創設された企業、行政、市民が一体となった顕彰制度が「地球環境大賞」です。
*環境パイル技術評価証
公益社団法人日本材料学会 技術評価証:第1019号
依頼者:兼松サステック株式会社
技術認証日:2021年6月16日
*AQ認証取得
(優良木質健在等認証)
環境パイル工法に用いる部材は、JAS認定もしくはAQ認証を取得している自社工場等にて加圧注入木材保存処理を施します。
処理が施された部材はJAS が規定する保存処理性能区分でK4(極めて高度の耐久性が要求される用途向けの性能)の防腐・防蟻を実現しました。
*エコマーク取得
(優良木質建材等認証)
使用している木質系地盤補強材(木杭)が、間伐材有効利用として評価され「環境パイル」という形で登録されております。
間伐材の利用を通じて環境負荷低減に寄与し、従来のセメントや鋼材を用いた杭材に比べ製造過程で発生する二酸化炭素の抑制効果も大きく、環境に非常に優しい資材となっております。
*エコマークアワード2020
優秀賞
エコマークアワードとは、日本環境協会が2010年度に創設した表彰制度で、環境配慮商品の普及に関する優れた事例を広く公表するとともに、エコマーク商品のより一層の普及拡大を通じて、持続可能な社会の実現に寄与することを目的としています。
*木づかい運動
(国産材でつくるサイクル)
林野庁では2005年度から、国民運動として「木づかい運動」の取り組みを開始しています。
国産材の積極的な利用を通じて山村を活性化し、CO2をたっぷり吸収する元気な森林づくりを進めています。
*ウッドデザイン賞2015
ライフスタイルデザイン部門
ウッドデザイン賞とは、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で評価し、表彰する新しい顕彰制度です。
これによって“木のある豊かな暮らし”が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、木材利用が進むことを目的としています。
採用保証会社
・ジャパンホームシールド ・地盤審査保証事業 ・地盤ネット ・ハウスジーメン ・ハウスワランティ ・GIR・在住ビジネス
その他の保証会社についてはお問い合わせください。
建築物の地盤改良においても、近年は地盤の強度だけでなく、地球温暖化の防止につながる
環境負荷軽減も重要な課題となっています。環境パイル工法は天然材料である国産木材を使用します。
低炭素社会の実現に向け、国産資源を活用したカーボン・オフセットの取り組みの一環として、間伐材を含む木材を使用します。
セメントや鉄を用いた地盤改良を木材に置換することにより、1棟当たりのCO2を約10トン削減でき、施工材料による六価クロム等の環境汚染の心配もありません。地場の木材も利用できるので、地産地消への貢献が可能です。
また、木材の成長過程において、約2トンのCO2が吸収されます。
グランドワークスは、「環境パイル工法」「環境パイルS工法」の普及と技術向上に貢献し。間伐材を有効活用することで国内の林業活性化に微力ながらも貢献し、国産材の需要拡大の推進に寄与する活動を行う「環境パイル(S)工法協会」の協会員です。